世界一流木に近いストラト、Rory Gallagherの相棒 ~前編カナ?~

こんにちは、スタッフ高橋です!

さて、急に暑くなって夏バテ気味のわたくしです。

何を隠そう避暑地生まれなんです、25度を超えたら溶けて痩せます。

ちなみにアイスはスイカバーが好きです。

文章から支離滅裂感が溢れているのは夏のせいです。

さて。

夏、ラッカー塗装の楽器弾くと溶けたり剥げたりしがちですよね。

座って弾いていると太ももが当たるところに服の跡がついたり、

立って弾いているとシャツがギターに張り付いてギターから毛が生えたり。

でもでも、暑いとかじゃなく塗装が剥がれる人もいます。

代表をご紹介いたします。

“Rory Gallagher”です。

北アイルランド出身、8歳からアイルランドの大阪”コーク”で育ったロリー。

Creamよりも先に3Pロックバンドを広めたThe Tasteのギターボーカルを務め、
ワイト島フェスではジミヘンよりも観客を沸かせたと伝説になっております。

そんなロリーの愛機といえば1961年製ストラトキャスター、
アイルランドに入ってきた最初のストラトだと言われております。

オリジナルオーナーは”Royal Showband”のギターを務めていたJim Conlon、
しかし彼が欲しかったのはFiesta Redのストラトでした。

一旦入手したもののFiesta Redの個体が入荷し下取られたこのストラトは、
ついに1963年にRoryの手に渡りました。

ロリーが手に入れた頃はあまりダメージがなかった様ですが、
Taste初期にはもうだいぶ剥げてます。

彼の兄弟や親族がインタビューで”Driftwood”(流木)というほどに…

さて夏以外でも塗装が剥がれる件に戻りますが…

ロリーの親族はじめ、地元の人は口を揃えてこう言っております。

”Roryの汗はめちゃめちゃ酸性ですごく塗装が溶けた”

やばいですね。

ツアームービーからも分かる通りかなりの大酒飲みで、
肝硬変を患うことになったロリー、その影響だとよく聞きました。

湿度も高いパブやクラブで酸性の汗の人がハードにプレイしたら
確かにあのくらい塗装が剥がれるかもと思いますが…

それだけ?

もう一つ。

実はあのストラト、1966年ごろ盗難に遭っているんです。

結果ダブリンの公園で雨ざらしになって発見されますが、
絶対それが1番の原因だろと思っています笑

この後修理やらなんやら意外と手が入っていくところや、
でもオリジナルを保ちたかった部分などいろいろあるのでもしかしたら続編カナ?

私は高校卒業と同時にワーキングホリデーでアイルランドに行き、
憧れのロリーが住んでいたコークに1年ほど滞在しておりました。

正直想像を大幅に超えるロリー愛が現地にはありました。

パブに入れば写真やBGMはもちろん、図書館にはあのストラトのレプリカがあり、
ギター弾いてると言えば”Roryは好きか? 英雄だよな”で大盛り上がりです。

ちなみに僕が当時住んでいた家とよく演奏していたカフェは
1974年Irish Tourの街並みカットに写っています、勝手に一生の自慢です。笑

それではこのへんで!

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