[ニコニコ雑記] 新着楽器紹介!”個性派ギブソン~ファイヤーバードノンリバース~”

こんにちは、店長の野呂です。

今回は最近入荷したギターを紹介したいと思います。

じゃん!!

Gibson Custom Shop 2020 1965 Non-Reverse Firebird V w/ Maestro Vibrola VOS (Vintage Sunburst) です!!

2020年のNAMM Showで新製品として発表されたこのモデル。

マエストロヴィブラート&ミニハムバッカー2基が特徴の”V”です。

1965年製の復刻ということで、
可愛らしいスライドスイッチ、6連のクルーソンペグが採用されています。

過去のカスタムショップ製で発売されたものは、
トグルスイッチだったり、ストップテールピースだったり、ミニグローバーペグだったりと、
実用性は良くてもドンピシャなヴィンテージスペックのものはほとんどありませんでした。

今回のモデルはファイヤーバードファンも納得の仕様ではないでしょうか!?

さて、ここからはファイヤーバードに関する小話をひとつ紹介したいと思います。

「なんでノンリバースっていうの?」って件に関してです。

65年にそれまでのボディシェイプを反転させたデザインで発表されたセットネックのノンリバースモデル。
仕様変更前の元々のスルーネックのファイヤーバードは63年に発売されています。

これが先に発売された元々のスルーネックのファイヤーバード

後から発売されたのに、なんでノンリバースって呼ぶんだろうって皆さんは思ったことはありませんか?
スルーネックのファイヤーバードを反転させたデザインだから、こっちはリバースモデルなのでは?って。

反転させたのに”ノン・リバース”と呼称するのは果たしてなぜなのか。

これはファイヤーバードがデビューした63年当時、
他社のソリッド・ギターの多くが低音弦側のホーンがせり出たデザインだったことに由来します。

オリジナルのファイヤーバードは高音弦側のホーンがせり出した“反対(Reverse)”の形状だったため、
当時とても革新的なデザインだった訳です。

しかし、この時代には早すぎる斬新なデザインだったためか…、
それともスルーネックゆえの製造コストの問題のためか…、
65年〜66年にかけてファイヤーバードは全てノンリバースボディ(セットネック)に置き換わります。

一般的なギタ―と比較して反対ではなくなったということで、
”ノンリバース”と呼ばれるようになった訳ですね。

うーん紛らわしい。笑

次回は、ファイヤーバード独自の”ファイヤーバードミニハムバッカー”とレスポール デラックスに搭載されているミニハムバッカーの構造上の違いや、
ノンリバモデルの使用者についても触れてみたいと思っています。

冒頭の商品は近日Web公開予定です!!お楽しみに!!

今回はこの辺で!!

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