[ニコニコ雑記] 販売中の商品紹介 その10 ~カートのジャガー~

こんにちは、店長の野呂です。
前回に引き続き、販売中の商品の魅力を皆様にご紹介いたします。

今回は楽器を見たらすぐに使用者がわかるあのモデルです。

こちら、Fender Mexico 2011 Kurt Cobain Jaguar Road Worn (Sunburst) です!

世界で最もよく知られたジャガーではないでしょうか。
オリジナルは1965年製で、パーロイドのドットポジションマークにバインディング付きのネックという仕様変遷過渡期の特徴を有しています。
カートが入手したときにはすでに多くのモディファイが施された状態だったようで、NEVER MIND及びIN UTEROのレコーディングやツアーで使われていたことがよく知られています。

本器はラッカー塗料のロードウォーン(Aged)仕上げで、現在はディスコンとなっていることもあり中古市場で非常に高い人気を誇るモデルです。
(現行品にもKurt Cobain Jaguar はラインナップされていますが、NOS仕上げのポリエステル塗装となっています。)

ボディバックや外周部は特に塗装剥がれの範囲が広く、迫力のあるルックスです。

写真家Charles Petersonの写真と解説、ギターテックだったEarnie Baileyのインタビューを掲載した特製フォトブックレットが付属します。
中古では欠品となっていることも多いこちらのブックレットですが、ファンには嬉しい内容となっています。

改造点に関して楽器の詳細を見てまいりましょう。

最も特徴的なのはハムバッカーに換装されたピックアップでしょう。
フロントにDimazio DP-103FCR PAF 36th Anniversary、リアにDimazio DP-100 Super Distortionが搭載されています。
過激なディストーションサウンドに耐えうる高出力仕様はまさにNirvanaの音楽性にピッタリです。

ブリッジはチューンOマチックタイプ(ブラッククローム)へと交換になっています。
オリジナルのブリッジで問題になることの多い弦落ち対策として近年では定番の一つとなっているモディファイです。
これもカートの激しくかき鳴らすコードストロークに対応した合理的な改造ですね。

従来はPUのON/OFFとローカットスイッチとなっている箇所は、3wayのトグルスイッチに変更となっています。
元のJaguarではフロントPU単体出力とリアPU単体出力の切り替えにはそれぞれのスイッチを切り替える必要がありました。
曲中の一瞬でそれを行うのは難しいため、トグルスイッチが採用されたのかもしれません。
実際にコントロールもオリジナルのマスターボリュームから2ボリュームに変更となっているので、曲の場面に応じて使い分けをすることが容易な仕様となっています。
(とはいえ、カート自身はほとんど黒いテープでリアポジションに固定して使用していました。入手時から既にこの仕様だったようです。)

ジャガーは登場した62年よりラージヘッド&トランジションロゴという仕様でしたが、謎が多いのがストラトヘッドシェイプ&スパゲッティロゴ仕様です。
ストラトネックはスケールが異なるため、オリジナルのジャガー用ネックのヘッドを削ってリデカールしたのか、あるいはイレギュラーでこのような仕様があったのか、未だに謎とされています。

3、4弦用のストリングガイドは増設されており、ペグはクルーソンからゴトー製となっています。
ヘッド裏には元のクルーソンのネジ穴が確認できる点もAged加工のこだわりポイントです。

ネックジョイントプレートは特別なデザインのものが採用されています。
これはカートが日記に遊びで書いたFenderロゴをモチーフにしたものということです。

ショートスケールで2ハムのギターというのは、それだけでもかなり個性的なのではないでしょうか。
他に思いつくのはGibosnのES-350 & Byrdlandといった箱物の一部、他にソリッドギターではFenderスーパーソニックくらいです。

実際に触っていただくと、弾き心地も音も非常に独特な印象が感じられるかと存じます。
是非とも店頭でお試しください!

何かご不明な点やご質問等ございましたら、こちらからどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

当店では全国各地への通信販売も承りしております。
注文方法やお支払い方法に関しては当店HPのこちらのページをご参照ください。

次回紹介のアイテムもお楽しみに!
今回はこの辺で。

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