[ニコニコ雑記] ~BBCでのライブ名盤 中編~

こんにちは、店長の野呂です。

さて、前回に引き続き”BBCでのライブ盤”を今回も紹介させていただきます。

The La’s / In Session At The BBC です!

アルバムは2006年の発売。
87~90年の間に行われた4つのBBCラジオ・セッションをまとめた内容となっています。

まずは、“ザ・ラーズ”について簡単に。

このバンドは、リー・メイヴァース(Gt.&Vo.)を中心に1986年にリバプールで結成されました。
幾度となくメンバーチェンジを繰り返しつつ活動していましたが、1991年末には空中分解・活動停止。

1990年に発売された1st Album “The La’s” が、バンドにとって唯一のスタジオアルバムとなっています。
リー・メイヴァースの美しいメロディやエッジの効いたビートを特徴としたギターポップ・ナンバーが収録されており、私も大好きな素晴らしいアルバムです。(ネオアコ感もあります。)

なお、リーは大変に気難しく神経質で、そして完璧主義者的な傾向が強く、レーベルやプロデューサーと延々と揉め続け、レコーディングの結果にも全く納得せず、アルバムの制作は常に難航していたようです。
レーベルは何年もアルバムを発表できない状況にしびれを切らし、ついには契約上の理由から上記のアルバムを強引に発売。
そしてリーは大激怒、ファンには「買うな!」と主張したというエピソードがあります。
そんなリーの不満とは相反して、名盤として世界中で愛されている事実は本人にとっては皮肉なことかもしれません。

また、2005年には突如、リー・メイヴァースと新メンバー達によって The La’s が再結成したこともありました。
そのときにはSHIBUYA-AXで来日公演を行なっており、サマーソニック2005ではトリも務めました。
(サマソニでの様子は動画サイトで閲覧可能です。)
ちなみにOasisのメンバーはラーズのファンを公言しており、この時のSHIBUYA-AX公演を観ていたというのはファンにはよく知られていますね。

しかしこの再結成も、すぐさま活動停止。
その後は目立った活動はありません。
(リー・メイヴァースにパーマネントなバンド活動は向いていないのではないか、と勝手に思っています笑)

そんなラーズのBBCでのライブ盤ですが、スタジオ盤と比較してソリッドでビートが強調されたプリミティブなサウンドが魅力のように思います。
もしかしたら、リーが目指していたサウンドに近いのは、ポップネスが強調されたスタジオ盤よりこっちのライブ盤なのでは?とか思いながら聴くのも楽しいです。

もちろん、世界中の様々な人にカバーされている代表曲 “There She Goes”も収録されていますので、スタジオ盤と聴き比べてみてはいかがでしょうか?

もう一枚の紹介は次回ということで、今回はこの辺で。

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