Gibson Historic Collectionのロゴ/ヘッドのシェイプについて

こんにちは。スタッフの鹿毛です。

今回はGibsonのHistoric Collectionのロゴとヘッドのシェイプについて取り上げていきたいと思います。

当店の商品写真は必ずヘッドの表面、裏面をアップしているのですが、
同じブランド、同じシリーズで殆ど同じ構図なのにいつもと違う箇所があると気になってついカメラを撮る手を止めてしまうのです。
なので、今回は気になった箇所を思い切って取り上げていきたいと思います。


Gibson 1990 1959 Les Paul Reissue (Heritage Cherry Sunburst)

年代を追って取り上げていきます。まずは”Pre Historic Collection”と呼ばれるリイシューモデルの創世記に制作された1990年製「1959 Les Paul Reissue」です。
ロゴには”i”ドットが見られません。”Les Paul”ロゴも色味がだいぶ明るく、”Gibson”ロゴに近い色味に見えます。
また、ヘッドのサイドのくびれの度合いは浅くだいぶ直線的で幅も広く見え、ヘッドのエッジも大きく丸く面取りされています。
総じて現在のカスタムショップラインではなく当時のUSAラインに類似した形状となっているように見られます。


Gibson Custom Shop 1999 Historic Collection 1959 Les Paul Aged (Heritage Cherry Sunburst)

次に人気の高い1999年製「Historic Collection 1959 Les Paul」モデル。
ヒスコレ初年度の1993年からは”i”ドットが入り、”Les Paul”ロゴも”Gibson”ロゴと差別化された暗い色味になります。
また、サイドのくびれの度合いは角度が付いて直線的ではなくなりました。少しスリムになった印象を受けます。エッジは面取りされ過ぎず角が少し張っています。
おおよそ現在のカスタムショップラインのものの原型が見えてきたように感じます。
しかしながらオリジナルと比べると、”i”ドットの位置が低いためまだ完璧とはいえません…。


Gibson Custom Shop 2003 Historic Collection 1959 Les Paul Reissue BZF (Washed Cherry)

今回最後に紹介するのは2003年製「Historic Collection 1959 Les Paul Reissue」モデル。
海外フォーラムサイト”Les Paul Forum”によると”i”ドットが正しい位置に来るのがこの2003年からだそうです。ロゴなどの色味は1999年製のものとそこまで差別化はされていません。
また、エッジの面取りが適度な角張り度合いになります。
総合的に見て、当時の技術で制作したことが窺えてしまうものではなく、”ヴィンテージ・リイシュー”と呼ぶことができるところに辿りついたのでは、と思います。

しかしTrue/Standard HistoricやHistoric Selectを経て復活した”新Historic Collection”では
またまたマイナーチェンジが行われたようです。
ということは「まだまだ取り上げたいことがある」ということなのです。続編にもご期待ください。

それでは。

Gibson Custom Shop 1995 Historic Collection 1957 Les Paul Reissue (Gold)

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