Heritageのお話。

今回はHeritageについてのお話です。

Heritageは1985年に誕生したギターブランドですが、
このブランドの歴史はもっと昔からあります。

遡ること100年以上、Heritageの工房があるKalamazooのParsons Street 225番は
元々Gibsonの工場でした。

Gibsonの楽器に興味を持ったことのある方なら1度は聞いたことがあると思いますが、
ここは元々「カラマズー工場」でした。

長年に渡りマンドリンやアーチトップモデルを製造していましたが、
70年代半ばから製造拠点はナッシュビルに移っていきます。

よって1984年にGibsonのカラマズー工場は閉鎖、
高齢の職人が多かったようで多くのビルダー達は閉鎖と共に退職していきました。

しかし翌1985年の春、一部のスタッフ達がこの工場を製作道具ごと買い取ることを決め
伝統のカラマズー工場はHeritageブランドに引き継がれることとなりました。

それから30年以上経った2019年。

Gibson Custom Shopの立役者であったエドウィン・ウィルソン氏がHeritageに参加します。

そして、そのエドウィン氏の監修により登場したのが
今回ご紹介したかったHeritage Custom Shop “Core Collection” H-150モデルです。

Gibson在籍時から使用する木材へのこだわりが強かったエドウィンさんですが、
Core Collectionからはその執念が感じられます。

4.5kgを超える重量の個体も少なくなかったHeritageの楽器ですが、
Custom Coreモデルでは重量の比較的軽いマホガニー材を選んで製作しているそうです。

実際今回入荷したものも3.90kgと比較的軽量でした。

またトップ材も美しい杢の入ったものが選ばれている印象で、
塗装は新たに調合された特別なラッカー塗料で仕上げられています。

ピックアップもエドウィンさんが新たに設計した”225 Classic Humbucker”が搭載されます。

由緒正しきKalamazooの職人魂とエドウィン氏のプロデュース能力の結晶とも言える
このCore Collection H-150、是非店頭に見にいらしてください。

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