Gibson Historic Collectionのロゴ/ヘッドのシェイプについて ~その2~
こんにちは。スタッフの鹿毛です。
引き続きGibson Historic Collectionのロゴとヘッドのシェイプについて取り上げていきたいと思います。
前回はHistoric Collection創世記から2003年までを取り上げたので、今回はそれ以降の変遷を取り上げます。
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Gibson Custom Shop 2004 Historic Collection 1959 Les Paul Reissue (Washed Cherry)
2004年、シェイプなどに変化はありませんが、”Les Paul”ロゴの位置が変わります。
気付けないでスルーしてしまいそうなほど若干なのですが…。”Les Paul Forum”によると変更が見られるようです。
こうした軽微な違和感を晴らすことができた時の気持ちよさはまた独特なものがあります…。
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Gibson Custom Shop 2013 Historic 1959 Les Paul Aged (Lemon Drop)
そしてお待ちかね、大幅なスペックチェンジが行われた2013年ですが、ここでは改めてヘッドのリシェイプが行われます。
特にサイドのくびれの度合いがさらにスリムになりました。面取りもより角張らせる事により、前モデルに比べて全体的に締まった印象を受けます。
またヘッド本体では無いのですが、ペグボタンが透明がかったものに変更されたため、そこも”締まった”ルックスに一役買っていると思います。それ以前のモデルは”USAラインからの線が繋がっている”ように見受けられたのですが、このモデルからはそこへ一線を引き、”最上級”のカスタムショップラインとしての大きなブラッシュアップが果たされたように感じられます。
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Gibson Custom Shop 2015 True Historic 1959 Les Paul Vintage Gloss (Vintage Cherry Sunburst)
さて、ヴィンテージ再現のクオリティを高めるべくGibsonが2015年に発表したのが、フラッグシップ”True Historic”モデルです。
それまでのHistoric Collectionをラインナップから無くすだけあって、かなり気合の入ったスペックチェンジが行われたことがヘッドストックだけを取り上げても見受けられます。
まずは”Gibson”ロゴ、白蝶貝製で形状や象嵌技法が当時同様のものに変更されています。
そしてヘッドの突き板ですが、50年代後半同様のホーリー材が使用され厚みがかなり薄くなっています。横から見るとその違いは一目瞭然です。
ヘッドのシェイプも大きく変わりました。1番わかりやすいのは厚みで、ヘッドの先端にいくほど薄くなっていくのです!これまでには取られなかったアプローチで、GibsonがいかにTrue Historicに懸けていたのかがひしひしと伝わって来ます。
また、写真ではわかりにくいのですが接木の部分も幅が変更されました。
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Gibson Custom Shop 2019 1959 Historic Collection Les Paul VOS 60th Anniversary Hand Selected (Slow Ice Tea Fade)
そしてTrue Historicを経由して2018年にHistoric Collectionは復活を果たしました。
肝心のヘッドストックですが…、薄くなった突き板や先端につれて薄くなっていくヘッド形状などはTrue Historicから引き継がれました。
また、個人的な見解にはなりますが2019年のTrue Historicモデルから、”Les Paul”ロゴの位置がさらに高くなり、色味もより白みが強くなって明るく見えるようになったのでは、と思っています。全体の構図が普段と異なった事になるのでとても違和感があり、より集中して撮影に臨む事ができます。
こうして順を追って歴史をおさらいしていくと、紆余曲折しながらもひたすら”ヴィンテージの復刻”へと突き進むHistoric Collectionは、数々のブラッシュアップを経ることでずっと憧れで居てくれているのだな、とより感じることができました。
それでは。
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Gibson Custom Shop 2020 Historic Collection 1959 Les Paul Standard VOS (Washed Cherry Sunburst)