[ニコニコ雑記] Fender製品コントロールのバリエーション その1 〜STRAT BLENDER〜

こんにちは、店長の野呂です。

ここ数年のフェンダーカスタムショップでは、タイムマシーンシリーズのようなヴィンテージ復刻モデルにおいても様々なコントロールのバリエーションが増えてまいりました。

旧来のフェンダーリイシューモデルのストラトでは、3wayのPUセレクター、リアPUのトーンコントロール非搭載など、まさにヴィンテージの時代のコントロールと同一の回路をあえて採用しておりました。
しかし、やはり5wayセレクターやリアトーンなど多様な音色を望むユーザーの声が大きかったのか、2010年代以降ほとんどの場合3wayセレクターは使用されなくなり、コントロールのバリエーションも年々多様化しています。
搭載されるキャパシターなどのパーツにも改良が加えられていますね。

こうした背景から、店頭でコントロールについてご質問をいただく機会もかつてより増えてまいりましたので、何回かに渡って代表的なものを紹介させていただきます。

まず初めに紹介させていただきますのが、“STRAT BLENDER”コントロールです。
実はブレンダーと一口に言っても、その効果はメーカーやモデルによって様々ではあるのですが、今回は近年カスタムショップで採用されている代表的な回路を紹介させていただきます。

現在、当店在庫で“STRAT BLENDER”コントロールが採用されているギターがこちら!

Fender Custom Shop 2021 MBS 1961 Stratocaster Relic Master Built by Todd Krause (Aged Olympic White) です!

3つのノブは弦に近い方から、”マスターボリューム”、”マスタートーン”、そして”ブレンダーコントロール”となっています。

ピックアップセレクターはお馴染みの5wayセレクターです。
Fender社では、各セレクターの名称を以下の通り定義しています。

Position 1: Bridge pickup only

Position 2: Bridge pickup and middle pickup together

Position 3: Middle pickup only

Position 4. Middle pickup and neck pickup together

Position 5: Neck pickup only

まずは、ブレンダーコントロールが最大の時、これは通常の上記の通りのPUが選択されます。
ポジション1ではリアPUのみ、ポジション5ではフロントPUのみの音が出力されます。

それでは、ポジション1でブレンダーコントロール最大の状態から徐々に絞っていきます。
すると、少しずつフロントPUが足されていき、ブレンダーコントロール最小の状態ではリアとフロントがちょうど半々(テレキャスターのMIXポジションと同じ)になります。

ポジション5のときは、絞っていくと徐々にリアPUが足されていき、同じく絞り切った状態でリアとフロントがちょうど半々になります。
つまり、ブレンダーコントロール最小ではポジション1と5で全く同じサウンドとなります。

ストラトを使っていて、テレキャスターのミックスポジションのような独特なツヤと煌びやかさのあるサウンドを得たいと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
それでいてストラトの大きな特徴であるハーフトーンも犠牲にせず使用できるのが素晴らしいですね。

ちなみにポジション2、ポジション4の時は、ハーフトーンに本来選ばれていないPUが徐々に足されていき、最終的に3つのPU全てが 1:1:1 で鳴るという効き方をします。
つまり、ブレンダーコントロール最小ではポジション2と4で全く同じサウンドとなります。

そしてポジション3では、ブレンダーコントロールの影響を全く受けません。
常にセンターPUのみの音が出力されます。

音色バリエーションに無限の可能性を秘めていますが、ルックスが従来のストラトから全く変わらない点が嬉しいですよね。

Fender Custom Shop 2021 1955 Stratocaster Reverse Head NOS (Wide Black 2Tone Sunburst)

Fender Custom Shop 2022 1969 Blue Flower Stratocaster NOS (Blue Flower)

上記2本の楽器など、”STRAT BLENDER”コントロール搭載した楽器が当店にはございますので、是非ともご来店の上、効果をお確かめください!

今回はこの辺で。

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