[ニコニコ雑記] “Gatemouth” Brownを思い出す日

こんにちは、店長の野呂です。

先日MVが公開されたストーンズの新曲「Angry」ですが、皆様はお聴きになりましたでしょうか。
それに合わせて開かれたミック、キース、ロンの3人による新作発表会見では、お揃いで元気な姿を見ることができ、とても喜ばしい気持ちでした!

そして同時に、ニュー・アルバム「Hackney Diamonds」の発売も発表されましたね!
(意味はスラングで、「土曜の夜にハックニーあたりで、車のフロントガラスが割られ、その破片が路上に散乱しているようなもの」とミックは発言していました。)
収録曲の中には故チャーリー・ワッツ参加が2曲あり、しかもそのうちの1曲ではなんとビル・ワイマンがベースで参加しているようです。
このオリジナルメンバーによる1曲は個人的にとても楽しみにしています。

さて、本題に移ります。

本日9月10日はクラレンス・”ゲイトマウス”・ブラウンの命日です。
亡くなったのは2005年、今から18年前になります。

晩年は肺気腫と肺がんを患いながらもツアーを続け、トレードマークだったパイプを吸いながら活動を続けていました。

ブルースを基調にしながらもジャズ、カントリー&ウェスタン、ケイジャン、ファンクなどの要素をハイブリッドした音楽性は非常に自由でユニークで、ギターのみならず曲によってはフィドルやマンドリンなどもプレイします。
(ライブではなんと曲の途中で楽器を持ち替えることもしばしばあります。)

また、ギターの奏法も個性的で、ピンと伸ばした人差し指を主体とした演奏フォームは他のギタリストにはなかなか見られない特徴です。(高速フレーズもレガートとレイキングを駆使して1本で見事に弾き切ってしまいます。)

さらに特徴的なのが、かなりのハイポジションであっても構わずキーに合わせてカポタストを装着して曲を演奏することです。
これにはアルバート・コリンズ氏も大きく影響を受けたようですね。

ゲイトマウス氏の使用していたギターといえば、上の写真で手にしているノンリバースのファイヤーバードが有名です。
革製のピックガードに交換されたかなり特徴的なルックスなので、1度目にしたら忘れられない印象的なルックスのギターです。
(個人的にGibsonにトリビュートモデルを作ってもらいたい楽器ランキングのトップ3には入るくらい好みのルックスです。)

これが彼のアイコンのような楽器ですが、他のシグネチャーモデルも製作されており、興味深いモデルなので紹介させていただきます。

ESPやMoonの設立者のMoony K Omote (表 克美氏)により立ち上げられた、O.N.G Blues GuitarのThe Manモデルです。

前述のファイヤーバードを彷彿とさせる革製のピックガードがマウントされ、クロコダイルの彫りが入っているのもクールです。

楽器本体の構造はセミアコースティックなのですが、スルーネックなのが大きな特徴ですね。

パーフェロー製のテイルピースもイラストが入っていて、ファンにはたまらないポイントです。

このO.N.G Blues Guitarでは他にもオリジナルモデルが製作されていて、代表的なのがこのOriginal Large Bodyモデル。

こちらのモデルもゲイトマウス氏が使用している画像がございました!

ブルーのカラーリング、テールピースのザリガニマークが大きな特徴です。
ほとんど受注生産だったため現存する数は少ないですが、ファンとしては要チェックのギターです。

FenderやGibsonといった定番ブランドのギターはもちろんかっこ良く素晴らしいですが、こういった一風変わったギターも含めて様々なモデルの選択肢があるのはエレキギターの大きな楽しみの一つです。

今回はこの辺で。

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