[ニコニコ雑記] Norah Jonesを彩るギタリスト

こんにちは、店長の野呂です。

本日2月23日は”Norah Jones”が偉大な功績を残した日です。
2003年の第45回グラミー賞において、ノラ・ジョーンズ作品が主要4部門を全て獲得し、合計8部門を受賞するという偉業を成し遂げました。

UNITED STATES – FEBRUARY 23: Norah Jones holds her five awards backstage at the 45th annual Grammy Awards at Madison Square Garden. Jones took the honors for Record of the Year; Album of the Year; Best New Artist; Best Pop Vocal Album and Best Female Pop Vocal Performance. (Photo by Richard Corkery/NY Daily News Archive via Getty Images)

受賞の内訳は以下の通り。(太字が主要4部門)

アーティスト”Norah Jones”
最優秀新人賞 (Best New Artisit)

アルバム「Come Away With Me」
最優秀アルバム賞(Album of the Year)
・最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞(Best Pop Vocal Album)
・最優秀プロデューサー賞(Producer of the Year, Non-Classical)
-Arif Mardinが受賞
・最優秀エンジニアド録音賞 非クラシカル(Best Engineered Recording, Non-Classical)
-Jay Newland & S. Husky Höskulds が受賞

楽曲「Don’t Know Why」
最優秀レコード賞(Record of the Year)
・最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞(Best Female Pop Vocal Performance)
最優秀楽曲賞(Song of the Year [songwriter])
-Jesse Harrisが受賞

23歳にして物凄い功績です。

「Don’t Know Why」ですが、作詞作曲、そしてギターの演奏を務めたのが最優秀楽曲賞を受賞したジェシー・ハリス氏でした。

ジェシー氏はかなり積極的に他アーティストへの楽曲提供やプロデュース等も行なっていて、Lisa Loeb、Jewel、日本では平井堅、bird、原田知世などの作品に参加しています。
実はかなり親日家のようで、自らのアルバムタイトルをイベント名とした「Watching the Sky」というフェスを2009年から2013にかけて東京の上野にて開催していました。

また、2003年に発売された平井堅氏によるカバーアルバム「Ken’s Bar」では、ジェシー氏本人が「Don’t Know Why」でギターを演奏しています。
上記グラミー賞のすぐ後に収録されたようですが、ご本人を招くとはかなり豪華なレコーディングですよね。
他の楽曲クレジットや実際のレコーディングの成果を拝聴するに、おそらくかなりの予算をかけて制作が行われたのではないのかと邪な推測をしてしまいました。笑

さて、Norah Jonesと共演するギタリストは毎度豪華ですが、皆さんはどのメンバーがお好きでしょうか。

ハンサムバンド期のAdam Levyや、ジョン・メイヤーのバックも務めるRobbie Mcintoshをはじめ、錚々たるメンツが登場します。

その中でもやはり特別枠扱いなのはLittle Williesのギターを務めたJim Campilongoでしょう。
カントリー/ブルーグラスをベースにしたプレイスタイルで、独特の浮遊感を感じさせるフレージングがとても心地よいですよね。
テレキャスターの可能性を最も引き出しているプレイヤーの一人です。

ジム氏のメイン機であるテレキャスターは1959年製で、トップローダーブリッジ&メイプル指板のテレを使用している数少ないギタリストでもあります。
基本的には大きな改造点はあまりないようで、断線したオリジナルピックアップがSeymour Duncanによりリワウンドされているそうです。
またジャンボフレットが好みだそうで、これまでに2度リフレットが施されたそうです。

トップローダー仕様のため、ボディバックに弦を通すための穴がありません。

そして、2010年には50本限定でメインの1959年製テレキャスターを基にしたシグネチャーモデルがFender Custom Shopから発売されています。
もちろんトップローダーブリッジ、ジャンボフレットが採用され、ピックアップはパワフル目に設計されたオリジナルモデルが搭載されました。
かなり生産本数が少ないためあまりお目にかかることはできませんが、テレキャスターファンとして一度弾いてみたいものです。

今回はこの辺で。

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