Fender Custom Shopのウェザーチェックについて

こんにちは。スタッフの鹿毛です。
普段は商品写真の撮影業務を主に担当しています。

早速ですが、今回は Fender Custom Shop の楽器のウェザーチェックについてお話していこうと思います。

一言でウェザーチェックと言っても、温度や湿度の管理の難しさから自然に入ってしまったもの(愛用のギターに意図せず入ってしまうと悲しいですよね…)、経年劣化により入っているもの、エイジド加工により狙って入れられたものなど、その他にも様々なものがあると思います。
僕はそれらすべてに魅了されてしまっていまして、新入荷のギターにウェザーチェックが入っていると撮影が楽しみで待ちきれなくなってしまうほどです。

この楽器は以前当店にて取扱いしたFender Custom Shop 2014 TB 1954 Stratocaster Heavy Relic 60th Anniversary (Sunburst) ですが、この落雷のようなチェックを写真に収められた時には心が打ち震えました。


Fender Custom Shop 2013 MBS 1956 Stratocaster Relic Masterbuilt by John Cruz (Black)

サンバーストやブラックなど、黒い部分を基調にしたカラーリングにはチェックがよく映えて個人的には最高です。
暗い色合いのボディに光の駆け巡る様には、形容しがたい魅力があると思います。


Fender Custom Shop 2005 MBS 1958 Precision Bass Closet Classic Masterbuilt by Chris Flaming (Sunburst)

この楽器は同じサンバーストカラーでも黒い縁が細く、中心部もかなり明るい色に仕上げられていますが、明るいボディに暗い網目状のチェックが張り巡らされているものにも、黒基調のものとはまた違った溢れる魅力を感じます。最高です。


Fender Custom Shop 2018 1963 Telecaster Heavy Relic (Super Faded Aged Lake Placid Blue)

この楽器はバーストしていない明るいカラーリングですが、塗装が剥がされて木部がむき出しの部分とのコントラストが素晴らしく、個人的には、木枠にはめ込んだ美しい模様のアンティークなガラス窓を想起しました。最高です。

エイジド加工された楽器達には、オリジナルのビンテージ楽器達がそれぞれ歩んできた歴史や物語を再現しようとする、という意味で、それらのオリジナルとはまた違った様々な思いや憧憬が込められている様に僕は思います。
長い歴史からすれば僕と歳の近い様なそんな楽器達に、僕はなんだか思いを馳せてしまいます。
その中でもウェザーチェックには、樹木の年輪の様な、そんな意味が読み取れる様な気がしてしまいます。

それでは。


Fender Custom Shop 2013 1962 Jazzmaster Heavy Relic (Black/Sunburst)

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