Gibson Chet Atkinsモデルのお話。

今回はChet Atkinsモデルのお話です。

Chet氏のモデルというと真っ先にGretschの楽器を思い浮かべると思いますが、
今日お話しするのはGibsonのChet Atkinsモデルについてです。

1954年よりGretsch製のシグネチャーモデルを使用していましたが、
1979年に「品質改善が見込めない」との理由でエンドース契約を解消。

以降Chet氏はGIbsonと契約しシグネチャーモデルを発表します。

その第一弾が1981年に登場したお馴染みCEです。

Chet氏本人以外にも使用者の多い機種ですね。

その後1986年に発売されたのが今回紹介するエレクトリックモデル、
Country Gentlemanです。

発売当初の1986年6月の段階ではChet Atkins 3535というモデル名でしたが、
10月になるとカントリージェントルマンに改名されました。

プロトタイプは350XTというモデル名だったらしく、ボディシェイプはそっくりです。    

セミホロウ構造の17インチボディで、サンライズオレンジフィニッシュに加え、
Gibsonの楽器としてはかなり珍しいアームレストが目を惹きます。

モデル名も含めて元使っていたブランドの楽器への未練を若干感じますが…
もう1点Gretschのような印象を受けるのがポジションマークです。

“サムネイル”とは表記していないものの明らかに同じ形でしたが、
当初は赤い素材でインレイを入れて違いを出していたようです。

続いてペグ。

“ワインダーペグ”と呼ばれるタイプで、サイドの金具を引っ張り出すことで、
「弦交換などの際にペグを早く回せるよ」ということみたいです。

70~80年代のこういった小ネタ系パーツはどこか愛おしさを感じます。

そしてトラスロッドカバーにはChet氏の名前が刻まれています。

最後に電装系。

PUはフロントに492、リアに490が搭載されています。

コントロールは3Way PUセレクター、2ボリューム、マスタートーンで、
1弦側のホーン部分にあるのがマスターボリュームです。

スペック的にはGretschの影響をかなり感じますが、
Gibsonゆえ若干汎用性は高くなっていると思います。

お探しだった方、是非店頭に見にいらしてくださいね。

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