John Suhr ~世界最高峰のハイエンドギターブランド~

数あるギターブランドの中でも、そのクオリティと安定感の高さで抜群の人気を誇るSuhr Guitars。
創立者のジョン・サー(John Suhr)の経歴を人物像やサーギターについて深堀したいと思います。


1974年、ニュージャジーに住んでいた高校1~2年のときにグランド・ファンク・レイルロードのライブを見たことをきっかけにバンドへの興味を持つことに。
当初、ビートルズのポール・マッカートニーも好きだったこともあって、楽器屋にヘフナーのベースを買いに行ったそうです。
しかし、レッスンを受けようとしていた講師からの
“ベースから始めるなんてことは出来ないから、ギターをまずやりなさい”
という謎のアドバイスによりギターから始めることになります。

バンド”Mountain”と”The Who”好きだったこともあり、その頃愛用していたのは、Les Paul Junior。
シングルカットとダブルカットを合わせて、4~5本は持っていたそうです。
Mountainのギターリストであるレスリー・ウエスト(Leslie West)の影響をもろに受けてる感じがしますね。
その後、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)を聴くようになってからは、ストラトにも傾倒していきました。

まだニュージャージーでバンド活動を続けている頃に、近所にたまたま住んでいた世界的ルシアーのボブ・ベネデット(Bob Benedetto)に、自身のストラトのためのネックの製作を依頼します。
サーからのオーダーは、Les Paul Jr.のようなフィールで弾けるようなネック&オリジナルのヘッドストックでした。
ヘッドストックのデザインを自身で手がけたこともあって、ネックを制作するところを直に見せてくれることになりました。
その制作過程や技術にすっかり心を奪われたサーは、ボブに弟子入りを希望したそうです。
しかしボブは、
“やりたければ自身で学び、自身の手でやるしかない”
とサーに伝えます。
(サーのインタビューでは、ボブは面倒だっただけじゃないかなと笑ってその時のことを回想しています)

そしてその言葉通りに(おそらく少々のアドバイスなどはあったように思えますが)、所有するギターのモディファイを自身の手で手がけていきます。
どのギターにも相当ヘヴィーな改造をしたそうです。

ボブに作ってもらったネックですが、組み合わせていたストラトボディが気に入らなくなったので、新たなボディも自身の手により製作します。
さらにフレットの打ち替え&インレイの埋め込みもやりたくなったそうで、当初ボブに再度依頼をしようと考えましたが、残念ながら彼はフロリダに移住しており断念。

自身の手でやることも考えたそうですが、インレイワークは未体験だったこととバウンドネックのエボニー指板を加工する自信がなかったこともあって、
”上手い”との評判だったニューヨーク48番街の工房に持ち込みます。

3ヶ月ほど待ってから、ギターを取りに行くと、そこでネック裏と指板のエボニーが削られてしまった最悪の状態に仕上がってしまったギターを見ることに。
持ち帰ってなんとか出来ないかトライしてみたものの、うまくは行かず、そのギターは怒りに任せて床に叩きつけて破壊してしまったそうです。

そんなこともあって、自身の所有するギターは、決して他の人間に触らせないことに決めたそうです。

~Pensaへの入社へ続く~

Follow me!