Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その23

前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/paul-reed-smith-ポール・リード・スミスについて-その22/

記念すべき1000本目の製作が完了する少し前の1986年4月。

雑誌”Guitar Player”の新製品を紹介する記事の中で、”ALEMBIC”の設立者の一人でもありルシアーとして高い知名度と信頼を得ているリック・ターナー(Rick Turner)によるレビューが載せられることになり、PRSはそこで大絶賛されることになります。

リック・ターナー氏はこの記事の中で、仕様など詳しく解説されており、PRSのギターがフェンダーとギブソンの良い部分を掛け合わせたものであるということがよく伝わってきます。

驚くことに
“PRSギターは2大ブランドに次ぐ新たなスタンダードモデルとなる可能性が非常に高い”
という予見もしています。

価格に関しても言及されており、
“クオリティの高いものには当然コストがかかる。PRSはバーゲン価格で売り出すことが出来ない”
と質の高いものを購入するにはそれに見合った金額になると語っています。

またレビューを書く上でポールに対して
“メイプルトップのCustomとオールマホガニーボディのStandardの違いまた好みはありますか?”
と質問したところ、
“確かに違いがあり、個人的に好みなのはオールマホガニーの方だ”
と答えており、
“オールマホガニーのギターは出る帯域が絞られた音なので、人数の多いバンドの中でも良く抜けて聞こえる。メイプルトップのギターは小さなバンド編成や音量の小さな場合に良いかもしれない”
とリックに言っていたそうです。

どちらかと言うと、メイプルトップのモデルが主戦力というイメージのPRSギターとしては少し意外な解答をしています。

~さらなるレビューに続く~

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