Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その31 (木材編)

前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/paul-reed-smith-30/

“ハイエンド”や”高級感”で売り出しているPRS。

無尽蔵に供給されているようにも思えるようにハイグレードな木材を多用するPRSギターですが、いったい誰がどのようにしてこれらの材を仕入れているのでしょうか?

ここから数回に渡り、PRSにおける木材のアレコレを紹介します。

まず木材調達のキーマンとしてPRSから紹介されているこの二人(2020年代現在)。

-マイケル・リード(Michael Reid)
-ポール・プラッツ(Paul Platts)

マイケル・リード(Michael Reid)は、PRSで長年勤めているウッド・バイヤー。

1970年代後半、マイケルはフレイムメイプル等を多く使った家具を製作していた職人でした。

1980年10月、サンタナのために初めて製作する1本のために使用するフレイムメイプルを探していたポールからの連絡を受けたことが最初のコンタクトだったそうです。

それから木材調達のためにポールとの関係は数年続きました。

PRSギターの正式な設立に合わせて、1987年にマイケルはPRSでフルタイムとして働くことになりました。

一方、木材調達チームのもう一人の主要メンバーであるポール・プラッツ(Paul Platts)。

元々、ペンシルバニア州における最も大きなマホガニーの供給元で働いていました。

マイケル・リードはそこでポール・プラッツに木材の選別(特にネック材)を手伝ってもらっていたそうです。

その後、マイケル・リードからの誘いを受けて、2007年にポール・プラッツはPRSで働き始めることになります。

基本的に二人の業務において、いわゆる典型的な1日といったようなものは無く、仕事は常に変化しているそうです。
木材の購入業務は分担はしているものの、ほとんど全ての作業を二人で協力してこなしています。

“その時に必要としている木材”を探すということが日々の最重要事項となっているそうですが、
その他にも下記のように多岐に渡る業務も受け持っています。

-配給元との継続的かつ密なコミュニケーション (電話と訪問)
-材木市場の調査
-材木コンベンションへの参加
-キャピトル・ヒル(連邦議会)を訪問して行う輸入材木産業のロビー活動

二人の基本的な仕事内容は長年の間で特に大きく変化してはいないそうですが、当初に比べると、かなりのバラエティに富んだ木材の調達をしているそうです。

~続く~

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