Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その32 (木材編2)

前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/paul-reed-smith-31/

前回の記事で、木材調達チームの様々な仕事を紹介しました。

その中でもPRSが大切なものとして最も重要なものとされていることは”関係性”(Relationship)であるとマイケル・リードやポール・プラッツは下記のように語っています。(インタビューは2021年)

“PRSの木材調達が他社との一線を画しているのは、木材を供給している人々と真の関係を築く努力とその関係を大切に維持することを大事にしているということだと思います。

PRSとの関係が1980年代半ばにまでさかのぼる供給業者がいくつか残っていることにも象徴されるようにそれらの業者との関係は長く親密なものになっています。

私たち(マイケル・リードとポール・プラッツ)は全ての供給元を個人的かつ継続的に訪問しています。

そうすることで、関係性を維持することはもちろんのこと、最終的には新たなギター開発のためのアイデアにまでも繋がる新しい木材を発見したりすることもあります。

PRSは最高の材を手に入れるために、”取引の芸術”よりも”関係性の芸術”に重きを置いています。

また我々の知る限り、これほど少量の木材にこれほどの価値を付加できる業種は他にありません。

中でもPRSはこの業界で最高峰のブランドだと信じています。

代表のポール・リード・スミスは、木材供給元のスタッフ、その家族、その周辺の村などに真の善意と関心を持って関係性を保っていくという考えのもとに進み続けています。”

非常に大きな会社となったPRSですが、もっとも重要な核となっているのは創業から変わらない個人間の関わりということが伝わるインタビューですね。

余談ですが、世界中を駆け巡っている木材のチームの二人は同インタビュー内で、
“最も好きな木材は?”という質問に対して、
マイケルは “Santo Domingan [Cuban] Mahogany” (キューバン・マホガニー)
ポールは “PRSの製品に価値を与えられるもの”
と答えています。

~続く~

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