Todd Krause ~アーティスト・ビルダー~

ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、デヴィッド・ギルモア、ロビー・ロバートソン、ケニー・ウェイン・シェファード、ロビン・トロワー、ロジャー・ウォーターズをはじめとする、世界のトップアーティストたちの楽器を数多く手掛けてきたビルダーとして、マスタービルダーたちの中でも極めて高い評価を得ているトッド・クラウズを紹介します。

1960年3月22日、ミネソタ州ミネアポリスに生まれる。

1981年、シャーベル・ジャクソンに勤めていた高校時代からの友人からの紹介でCharvel / Jackson(シャーベル・ジャクソン)に入社。

LAメタルの全盛期となる1980年代の約10年もの間、そこで働きました。

その間、数多くの著名ミュージシャンのギターを製作しており、数多くのカスタムオーダーギターを作ったそうです。

その頃を振り返り、トッドは
“1980年代当時、強烈に注目されるギターを作っていたのがCharvel/Jacksonで、当初は顧客個人の好みに合わせたカスタムオーダーを製作していたんだ。
会社が大きくなってギターがカタログ製品化された後も、顧客のリクエストに合わせてそれぞれのギターを改造するオーダーなんかもよく受けていたよ。
ハイエンド&カスタムオーダーのギターを比較的リーズナブルな価格で製作したパイオニアといえるメーカーで、個人工房ではなく、工場単位でそういったことが可能であるということをこの業界に示したんだ。
当時のMTVでは、シャーベル/ジャクソンやKramer(クレイマー)で溢れていたよ。
それを見たフェンダーCEOのBill Schultz(ビル・シュルツ)はフェンダーでのカスタムショップに可能性を見出したと思う”
と語っています。

そこでは、ビルダーそれぞれが個別に決まった工程を担当していて、1人で1本のギターを最初から最後まで作ることはありませんでした。

シャーベル・ジャクソンの業績が落ち始めた頃、シャーベル・ジャクソンでフェンダーからの仕事を請け負うようになりました。

その頃、フェンダーカスタムショップはいわゆる創世記と言われている段階で沢山のビルダー達を募集している頃でした。

フェンダーカスタムショップのマネージャーであるJohn Page(ジョン・ペイジ)がシャーベル・ジャクソンにルーターを借りに来ていたタイミングで、トッドは直談判して”カスタムショップで働きたい”と伝えたそうです。

その時点で、キャリアは10年程度でカスタムギターの経験を持つトッドは即採用されました。

この入社の経緯は諸説あるようで、別書ではシャーベル・ジャクソンから先んじてフェンダーに転入していたScott Buehl (スコット・ビュール)が”Set-Neck Telecaster”の開発と製作時に腕の良いビルダーを探している時に、ルート66沿いの小さな酒場で偶然トッドに出会い、フェンダーで働かないか?と誘ったという話になっています。

さて経緯はともかくとして、トッドはフェンダーカスタムショップ発足から5年目となる1991年3月に即戦力としてフェンダーカスタムショップへ入社します。

ジャクソン/シャーベルでのキャリアを活かして、セットネック部門(おもにセットネックテレキャスター)を担当することになりました。

工場の隅にあったセットネックセクションで、ネックの接着~整形~塗装~組み立て~最終テスト等、経験者らしく全ての工程をこなしました。

~続く~

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