Zemaitis MFGV22 のお話。

今回はZemaitis MFGV22 のお話です。

Zemaitisはトニー・ゼマイティスがイギリスにて開設したブランドです。
1960年代にアコースティックギターの製作から始めたトニーゼマイティスですが、
すぐにエレキギターの製作も始め、彫刻を施したジェラルミンをボディに搭載したメタルフロントや、
白蝶貝を貼り付けたパールフロントは、芸術品のような美しさですよね。


2000年にゼマイティスが引退を表明、2002年にお亡くなりになったことで存続が危ぶまれましたが、
2003年には神田商会がブランドを引き継ぎ、岐阜県可児市の工場にて彫金師ダニー・オブライエン等のスタッフの監修の下再興されました。

今回入荷したのは、新たに設計された滑らかな曲線を持つVシェイプのMFGV22となります。
先端のカーブもさることながら、カッタウェイのある左右非対称のデザイン、さらにネックのヒールエンド部分はカットされ、滑らかなカーブに加工されています。
そして3.49kgと、とても軽いんです。

ゼマイティスの最大の特徴である彫刻が施されたジェラルミンのメタルトップと、
それを引き立てる艶やかなブラックボディが美しいですね。

スペックはひたすら弾きやすさ重視といった感じです。
スケールが通常のミディアムスケールよりやや長い635mmとなっており、指板はギブソン同様12インチラディアス、フレットはミディアムジャンボです。
また、ヴォリュームを絞った際にもフル・ヴォリュームと変わらないトーンを実現するトレブル・ブリード・サーキットも搭載されています。

トラディショナルなスタイルを大切にしつつアップデートされた、全く新しいフライングVモデルのように感じました。

よろしければぜひ見に来てください。

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