Greg Fessler ~マスタービルダーになるとは思われていなかった男~ 後編

前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/greg-fessler2/

ロベン・フォードモデルの専任ビルダーから離れることになったグレッグは、ようやくストラトなどの通常モデルの製作に回ることになりました。

それからは、ニールショーン、ジョー・ボナマッサ、ジェフ・ヒーリー、ハンク・マーヴィン、ジョン・メイヤー、ロンダ・スミス、ニール・ショーン、ピート・ウェンツ等、数々の名だたるプレイヤーのギターを手掛けました。

ニール・ショーンはナッシュビルのギターショーで出展されていたグレッグが作ったサーフパールカラーのストラトキャスターを一目で気に入り、即購入。

ニール本人からグレッグに直接電話が来て、そのギターを電話越しに弾いてくれたそうです。

ニールは本当に気に入ったようで、追加で数本のオーダーもしています。

2006年、マスタービルダー自身が思い描く夢のスペックを形にしたマスターデザインシリーズの中で、グレッグが製作したのはゴールドスパークルの’64 ストラトキャスター。

“Galaxy of Stratocaster”の30ページに記載されているゴールドのストラトキャスターからインスピレーションを受けて製作されており、自身の中でも印象深いモデルとなったのか、インタビューや雑誌で度々このギターのことについて語っています。

自身の手で100本を製作、製作工程を伝授したチームビルトにより作成されたバージョンが50本製作されました。

1964年製のストラトキャスターをベースにしたモデルですが、ピックアップが特徴的で、フロントに’69、センターFat 50s、リアにTexas Specialが搭載されています。

このピックアップのコンビネーションはグレッグにより編み出されたもので、その後違う名前を付けて、フェンダーカスタムショップのピックアップオプションの一つとして人気を得ることになります。

近年ではジョー・ボナマッサのためにノーキャスターを製作したことが非常に印象に残っているとインタビューで語っていました。

カスタムショップ総責任者のジョン・ペイジ曰く、
“グレッグは寡黙な人で、黙々と働く”
と評しています。

インタビュー等では終始ニコニコとしていて、人の良さそうな印象でした。

“木材”が好きのようで、選定のために一日中ウッドウームで過ごすようなこともあるそうです。

入れ替わりの激しいマスタービルダーの中で、グレッグは他の要職などにも就かずに現在も黙々とフェンダーギターを生産し続けています。

~終わり~

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