[ニコニコ雑記] 世界で一番有名かもしれないワウ使用曲 ~Electric Ladyland発売55周年~

こんにちは、店長の野呂です。

明日9月18日はジミ・ヘンドリックスの命日です。

1970年に27歳の若さでこの世を去ったヘンドリックス、今年で没後53年になります。

また今日から約1ヶ月後の10月16日に、ジミ存命時最後の作品である「Electric Ladyland」が発売55周年を迎えます。

オリジナル作者のボブ・ディランも「権利の半分くらいはヘンドリックスのもの」と語る名カバー”All Along the Watchtower”も収録されていますが…

やっぱり「Voodoo Child (Slight Return)」が1番有名曲ですよね。

(余談ですが、初めてこのアルバムを手にした時は4曲目の「Voodoo Chile」のせいで「同じ曲が2回?」と不思議に思いました。)

きっと世界で一番コピーされた”ワウを使用するギター曲”ではないでしょうか。

個人的にもワウを買って一番最初にやってみるフレーズの1つです。

さて、Voodoo Childの原曲がレコーディングされたのは1968年。

5月2日に前述の「Voodoo Chile」を収録、そしてその翌日にレコーディングされたのが「Voodoo Child (Slight Return)」でした。

ABC TVのドキュメンタリー撮影も行われている中、ニューヨークのレコード・プラント・スタジオにて録音が行われました。

ちなみにこのレコード・プラント・スタジオでは数え切れないほどの名盤が生まれています。

・ジョン・レノン 「Imagine」、「Double Fantasy」

・キッス「Destroyer」

・デヴィット・ボウイ 「Lodger」

ほんの一部ですが、皆様にも馴染み深い作品ではないでしょうか。

ジミの話に戻ると、この日は8テイクを演奏し、最終テイクがアルバムに使用されました。

他のバージョンはアウトテイクとして、現在もYoutube等で聴くことができます。

最後に当時ジミが使用していたワウペダルですが、現在でも定番の”VOX Clyde McCoy”モデルになります。

1967年に登場したモデルで、当時のスタジオショットからも銀色に輝く”VOX”ロゴが確認できます。

奥には接続されていないFuzz Faceもありますね。

また別ショットではコンソールに座るジミの姿も確認できますが、アウトボード機材にあり得ないほどお金がかかっているのがわかります。

当時のギターの音を再現するのにはやはりギター本体やアンプ、エフェクターに目が行きがちですが、この部分にお金をかけてこそ当時の音が再現できる気がします。

当時のテックやエンジニアを務めていたロジャーメイヤー氏や、エディ・クレイマー氏の発言も今となってはWeb上で読むことができるので、自分のギターの音をジミの音に近づけたい方はこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。

今回はこの辺で。

Follow me!