[ニコニコ雑記] 在庫のギターから独断でおすすめを選ぶなら#1 Fender ST

こんにちは、店長の野呂です。

年末ということで、東京もすっかり冷え込んできました。
先週まではそこまで寒いわけでもなかったのですが、いよいよ本格的な冬の到来を感じています。
皆様、体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。

さて、お客様より普段「何かおすすめの良い楽器はないか」というお声をいただくことがございます。
お店にはたくさんのギター、とりわけストラトやレスポールは似たようなものが多く並んでいて、何から選べばよいのやらと迷ってしまいますよね。
しかしながら、何をもって「良い楽器」なのかという判断は人によって異なりますし、楽器に何を求めているのか、どんなプレイスタイルなのかというのも人それぞれなので、明確にお答えするのはなかなか難しいところです。

そういったことから通常は、ネックシェイプのお好み、出したい音のイメージ、見た目のお好み、どんな音楽をプレイするのか、普段どんな機材や環境でお使いになるのか、セッティングのお好みなどなどお伺いし、お客様のご要望に添った楽器をご提案できるよう、考えさせていただいております。

今回は、「在庫のギターから独断でおすすめを選ぶなら」と題して、私が自分用の楽器を選択するとしたら、どんなポイントを重視して選ぶのかを紹介させていただきます。
「こんな着眼点があったのか」などと、新しい発見がありましたら幸いです。

そんなわけで、私が今回選んだギターがこちら!

Fender Custom Shop 2002 1960 Stratocaster Relic (Candy Apple Red) です!

まず、中古のギターを購入する時に真っ先に気にしたいのが、フレットやネックの状態ですね。
こちらはフレットの残りは7〜8割ほどで、ネックとトラスロッドにも問題のないコンディション、良好な演奏性です。
当店の楽器は全てクリーニング・メンテナンスをした上で販売を開始しており、ほとんどの楽器が特に不具合や問題点がない状態となっていますので、ご安心ください。
(もしも調整後でも何か問題がある場合には、商品説明文に特記するようにしています!商品購入をご検討の際にはよくご確認くださいませ。)

次に交換点や修理歴、付属品について。
これらも商品説明文に記載があります。
こちらのギターに関してはオリジナルのままで、認定書や純正のハードケースなどの主要な付属品も揃っており安心です。
もしも交換点や修理歴、付属品の欠品がある場合は特記しておりますので、こちらもよくご確認くださいませ。
ちなみにカスタムショップ製品に付属している認定書がない場合、販売価格・買取価格ともに下がるものとお考えください。

続いて外観の部分。
当店の在庫はいずれも中古品なので、大小様々な傷がある場合がございます。
どんな傷が気になるか、どの程度の傷が気になるか、これらは人によって判断が区々の部分です。
私がこのギターを選んだ理由として、レリック仕様なので傷が目立ちにくく馴染んでみえるという点があります。
外に持ち出して使用したときに、気付かないうちに傷が増えてしまったという経験が誰しもあるのではないでしょうか。(ピカピカの楽器だとショックですよね。)
控えめなレリックもちょうど良い印象です。
ちなみにこちらのギター、ネック裏全体にポツポツと浅いキズがあります。
私は軽度なダメージであれば気にしないタイプですが、ネックの傷はどうしても気になってしまうという方も多くいらっしゃることでしょう。
手触りに違和感がないかなど、よく確認するようにしましょう。

そして、多くの方にとって重要なネックシェイプ。
弾き心地に大きく影響する部分ですが、こればっかりは実際に握ってみないことには分かりにくい部分ですよね。
Fender Custom Shop製品の場合、細めのネックがお好みの方はローズ指板の’59〜’63頃のモデル、太めのネックがお好みの方はメイプル1ピースネックの50年代モデルからだと見つけやすいです。
逆に、太めのローズ指板や細めのメイプル指板の個体はあまり数が多くないので、探されている方は苦労することと思います。

ちなみにFenderカスタムショップ製品は一部の特注品を除き、ナット幅は一定で生産されています。
1960モデルに関しては、近年製造されたものよりもかつての2000〜2011年頃の個体の方がより薄べったい個体が多い印象です。
(実際この個体のネックは最近の製造では滅多にない薄さです。)
逆にNocasterなどはかつての方が丸く太いシェイプでしたが、最近は少し細くなった印象です。

Gibsonカスタムショップのレスポールも最近ネックシェイプが全体的に細くなっている傾向がありますね。
お好みのネックシェイプの個体を探す時の参考にしてください。

余談ですが、私自身はネックシェイプにほとんどこだわりはありません。
極端にナット幅が狭かったり広かったりするものは少々気になりますが、最初に違和感があっても継続して弾いている内に大体は慣れてくるような気がします。
あとは身も蓋もない話ですが、そもそもそんなにテクニカルなプレイをしない(できない)というのもあります。
ネックシェイプに制約がないとかなり楽器選びの選択肢が広がるので、いろんなシェイプにチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません。

さて、長くなってきてしまいましたので、次回に「より細かな点」に着目して続編をお送りいたします。

今回はこの辺で。

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