[ニコニコ雑記] 歴代Lucilleの”隠れキャラ”を辿る。

こんにちは、店長の野呂です。

先月5月15日は偉大なブルースマンB.B.Kingの命日だったので、「我らがキング、”B.B. King”」 というBlogを書きました。

(読まれていない方は是非こちらから。)

しかしながらBBの”楽器”には一切と言ってもいいほど触れずに終わってしまいました。笑
そんな訳で今回は彼が使用していた”楽器”たちのお話をしようと思います。

ご存知の通りBBが使用するギターには“Lucille(ルシール)”という愛称がつけられています。

1950年代にBBが出演しているクラブで火災が発生しました。
BBや観客たちは外に避難したものの、クラブの中にギターを忘れたことを思い出したBBは自らの命の危険を省みず、建物に戻りギターを救い出しました。
後に火事の原因がルシールという女性を巡っての男二人の喧嘩だったことを知ったBBは、「自分は女性を原因としてこのような争いをしないように」と意味を込めて”Lucille”という名を愛機に付けることとなるのです。

さて気になるのは初代ルシールですが…

“Gibson L-30”です!

カラーは黒でボディトップには自身の名前とともに”W.D.I.A 530.P.M”の文字が。
WDIAは当時BBがDJを務めていたメンフィスのラジオ局です。
ここでの呼び名”Blues Boy”がBBの芸名の由来となっています。

右手で取り付け部が隠れてしまていますが、DeArmondと思われるピックアップが後付けされていますね。
残念ながら車上荒らしに逢い盗まれてしまったそうです。
それにしても若いですね!

その後に使い出したのが“Gibson ES-125”です。

ダイヤモンドなしトラピーズテイルピース、ドットポジションマーク、P-90といった仕様なので、おそらく40年代末から50年代前半頃に製造されたものと思われます。

L-30のボディトップに描かれたのと同様”WDIA”の文字が入ったアンプがかわいいですね。

この辺のBBの画像には正確な年代が記されていることが少ないため、少々時系列は前後してしまうかもしれませんが、ここからは意外だったものをご紹介していきます。

まずは“Fender Esquire”です。

ブラックガードで、ブリッジカバーも取り付けられています。

実際どんなテイクで使われていたのかは不明です。
ギブソンのイメージがとにかく強いBBですが、フェンダーギターを持っている写真もあったんですね。
(ちなみにサンバーストで1ピースメイプルネックのストラトを持っている写真もあります。)

次にソリッドギターからもう1つ、“Gibson Les Paul”です!

こちらもライブの写真ですが複数枚残っており、P-90、トラピーズ、バウンドネックの1952年仕様が使用されています。

実はこの時代のブルースマンには、P-90/ゴールドトップのLes Paulを使っている人が多くいます。
同じ1952年式だとマディ・ウォーターズやシスター・ロゼッタ、1954年タイプまで含めるとフレディ・キングやちょっと後年だとマイク・ブルームフィールドなんかもゴールドトップユーザーです。

当時は人気が今ひとつだったレスポールは意外にも安価で入手できたのかもしれませんし、ゴールドトップの派手なルックスはステージ映えを考えるとピッタリだったことでしょう。

さてこのほかにもES-175やES-5 Switch Masterなんかも使用していたみたいですが、これ以上書くと長くなってしまいますので、割愛いたします。笑

1958年以降、ES-335/345/355が登場してからはずっとメインでGibsonのセミアコを使い続け、1980年にお馴染みの自身のシグネチャーモデルを発売しました。
Fホールのないセミアコ構造、ヘッドの”Lucille”のデザインが特徴で、今でも人気の根強いモデルです。(こうして見るとFホールがないので裏パネルがあるのも独特ですね。)

そうして晩年まで”Lucille”を使い続けたのでした。

ちなみに漫画”Beck”の登場人物である竜介の持つオリジナル・バーストも愛称が”ルシール”、BBのオマージュでしたね。

今回はこの辺で。

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