[ニコニコ雑記] ドイツの現代画家 〜ゲルハルト・リヒター〜

こんにちは、店長の野呂です。

先日、東京国立近代美術館で開催されている“ゲルハルト・リヒター展”へ行って参りました。
「なぜギターショップのブログで?」の答えは後ほど。

今回の展示はリヒター氏の生誕90周年&画業60周年を記念した個展でした。
ゲルハルト・リヒター財団と作家本人が所蔵する作品を中心に122点が一堂に集まった大規模な展示はまさに圧巻で、非常に素晴らしく、心より感銘しました。

ゲルハルト・リヒター 『ビルケナウ』 (937-4) 2014年 ゲルハルト・リヒター財団
油彩・キャンバス 260×200cm © Gerhard Richter 2022 (07062022)

このような抽象絵画をはじめ、具象絵画、写真(やその上に描いた作品)、ガラスや鏡を使用した作品、映像作品など、多様な制作手法・表現が用いられています。
いずれも、「イメージの成立条件を問い直す作品」を一貫した明確なテーマとしていることで知られており、私のような現代美術の素人でもテーマを踏まえれば感覚的に鑑賞することができる(気がする)というのが、世界中で支持されている要因ではないかと感じました。

また、作品を実際に見ると事前に写真で見て知っていたものとは大きく印象が異なるように思いました。
(本当にもう全然違う!って感じです。特にビルケナウは思っていたよりも更に暴力的で生々しい質感でした。)
リヒター本人が展示室の模型を作ったという、考え込まれた緻密な作品の配置も素晴らしかったです。

さてさて、このリヒター氏の作品ですが、“ある大物アーティスト”がコレクションしていたことで知られています。
しかもそのアーティストが所持していたコレクションを2012年10月12日にオークションに出品した際には、存命の芸術家による作品としては過去最高の落札価格(当時)を記録しました。
その金額、驚きの 3419万756ドル!!(当時のレートで約26億7000万円!!)

Abstraktes Bild 1994 225 cm x 200 cm Catalogue Raisonné: 809-4 Oil on canvas https://www.gerhard-richter.com/en/art/paintings/abstracts/abstracts-19901994-31/abstract-painting-8067より引用

この絵『Abstraktes Bild (809-4)』を所持していたアーティストとは……、誰もがご存じの超大物ギタリスト、 “エリック・クラプトン” です!

4作品による連作となっているこちらの作品のうち、クラプトンは3作品を計341万5750ドルで2001年に購入していたようです。

また、ソニックユースが発表した6作目のアルバム“Daydream Nation”のジャッケットにも、ゲルハルト・リヒター氏のろうそくの絵画作品『Kerze(1982/1983)』が使用されています。
ちなみにこちらの作品は、NYにて過去に約17億円で落札されています。

そんな訳で、今回はロックシーンにおいても支持されているゲルハルト・リヒター氏のお話でした。
今年の10/2まで展覧会は開催されています。
ご関心のある方、まだ観に行かれていない方には強くお勧めします!
是非ともいかがでしょうか。

東京国立近代美術館公式HP
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/gerhardrichter/

今回はこの辺で。

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